著者
江川 美保
出版者
一般社団法人 日本心身医学会
雑誌
心身医学 (ISSN:03850307)
巻号頁・発行日
vol.60, no.6, pp.515-520, 2020 (Released:2020-09-01)
参考文献数
11

有経女性に比較的高頻度に認められる月経随伴症状のうち器質的異常を伴わないものは, 月経期に出現する機能的月経困難症と黄体期に出現する月経前症候群/月経前不快気分障害に大別される. これらは正常な排卵周期における性ホルモン変動がもたらしており, 周期的に繰り返され生活の質に悪影響を及ぼす. 両者の症状発現のメカニズムは異なるが, 低用量エストロゲン-プロゲスチン配合薬という共通の治療薬が有効である. 子宮内膜症を含む月経関連疾患は少産化, 晩産化という女性のライフスタイルの変化によって顕著になった現代病であるともいえ, 女性の心身の健康増進のためには 「月経は我慢するのではなくコントロールするもの」 という意識改革と現代のライフスタイルに見合ったヘルスケアが求められている.

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「LINEヘルスケア(有料)」で、産婦人科医お二人に #PMS のアドバイス頂いたけど、両者ともピル(ホルモン剤、OC、LEP)をとの事でした! …ですよね
アタイゼミでしつこく生理生理って言ってきたんだけど今日友達が相談してくれてすんげ嬉しくなった
☑ピルを飲むと妊娠しにくくなるの? その逆です。不妊の原因となる「子宮内膜症」は、繰り返される排卵(つまり生理)によって引き起こされると言われています。 今大丈夫な人でも、これから発症するリスクはあるわけです。 これを、ピルは予防できます。もうおわかりですよね https://t.co/CF1ysLYbuq

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