著者
山本 哲朗 林 光緒
出版者
日本生理心理学会
雑誌
生理心理学と精神生理学 (ISSN:02892405)
巻号頁・発行日
vol.24, no.3, pp.249-256, 2006-12-31 (Released:2012-11-27)
参考文献数
30
被引用文献数
2 3

午後の眠気の抑制には短時間仮眠が有効であることが報告されている。しかし, 短時間仮眠が運動パフォーマンスを向上させるかどうかについては検討されていない。そこで本研究は, 短時間仮眠が運動パフォーマンスに及ぼす効果を検討した。運動部に所属する男子大学生10名が実験に参加した。彼らは14 : 00に仮眠をとるか (仮眠条件), 15分間新聞を読んだ (仮眠なし条件) 。仮眠条件では, 睡眠段階2が3分間出現した時点で起こした。15 : 00より自転車エルゴメータで, 参加者の限界に至るまで運動を続けた。その結果, 運動継続時間は仮眠条件の方が27秒長かった (p<.05) 。運動中の心拍数に差はみられなかったが, 仮眠条件の方が, 主観的運動強度, 眠気が有意に低く, 活気も有意に高かった (ps<.05) 。これらの結果は, 短時間仮眠が午後の運動パフォーマンスを改善させる効果があることを示唆している。

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【補足】ちなみに30分以上の仮眠は”逆効果”になる可能性があるので注意。 →深い睡眠の徐波睡眠が出現する →覚醒直後に強い眠気が残留(睡眠慣性)する →夜間睡眠(入眠時間の延長、徐波睡眠の減少)にも悪影響 仮眠は”20分以内”にしておきましょう。 参考 https://t.co/RzUQTiftd0
@okmxmra ご参考までに。 https://t.co/I8fgtXDP28 小難しほう:https://t.co/5DwDbyzuJB

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編集者: Dekasame
2021-10-15 23:29:14 の編集で削除されたか、リンク先が変更された可能性があります。

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