著者
高畑 治
出版者
日本臨床麻酔学会
雑誌
日本臨床麻酔学会誌 (ISSN:02854945)
巻号頁・発行日
vol.28, no.4, pp.590-598, 2008-06-15 (Released:2008-08-13)
参考文献数
37

迅速導入での留意点について, 前酸素化の効果, スキサメトニウムやロクロニウムなどの筋弛緩薬使用法, 輪状軟骨圧迫の効果と方法を中心に文献的考察を加えて検討した. 安全で確実な迅速導入施行には, 術前回診での気管挿管困難の予測に加え, 麻酔導入前での十分な酸素化が必須となる. 麻酔導入薬としてはチアミラール, プロポフォールの選択が多いものの, 安定した血行動態を得るには麻薬性鎮痛薬の併用が勧められる. 非脱分極性筋弛緩薬ロクロニウムは迅速導入において有用であるが, スキサメトニウムと同等の作用発現時間を求めると, 使用量が増加し作用が延長することを考慮しなくてはならない.

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