著者
大西 みさ 足立 はるゑ
出版者
一般社団法人 日本看護研究学会
雑誌
日本看護研究学会雑誌 (ISSN:21883599)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.2_81-2_88, 2005-06-01 (Released:2016-03-31)
参考文献数
56

本研究は,入院患者の高齢化に伴いECG電極交換時の皮膚ケアの質向上をめざすものである。研究目的は高齢者のECG電極貼付部位の皮膚ケア方法として考案したスキナ法の有効性を検証することである。スキナ法とはスキナクレンを散布し汚れを乾いたタオルで拭き取る方法である。対象はECGモニターを装着中の入院患者で同意が得られた59名で,従来法とスキナ法を比較し以下の結果を得た。1)スキナ法の電極交換時期は皮膚異常(p<0.002)やかゆみ(p<0.002)が起きない3日目以降が有効である。2)スキナ法は電極交換5日目で季節(冬期)によって皮膚異常やかゆみを起こしやすい傾向を示した。3)スキナ法は高齢者の電極によるアレルギー接触皮膚炎を軽減する保湿効果があり,電極交換時の保清方法に適している。

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じゃぁ、パッドの発赤、水泡も褥瘡かというと…、そうなんですよねー

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