著者
大江 勤子
出版者
一般社団法人 日本看護研究学会
雑誌
日本看護研究学会雑誌 (ISSN:21883599)
巻号頁・発行日
vol.44, no.5, pp.5_791-5_799, 2022-01-20 (Released:2022-01-20)
参考文献数
25

目的:専門学校生の終末期看護実習における感情労働および支援の実態と,専門学校生の共感性やストレス対処能力(Sence of Coherence:以下SOC)と感情労働との関連を明らかにし,終末期看護実習指導の示唆を得る。方法:終末期看護実習終了直後の看護専門学校3年生に,質問紙調査を実施した。結果:感情労働総点は96.2±12.7(n=81),感情労働と共感性の関連では,感情労働の「総点」「ケアの表現」「探索的理解」には多次元共感の「視点取得」が選定され,感情労働の「深層適応」「探索的理解」には,多次元共感の「個人的苦悩」が選定された。感情労働とSOCの関連では,感情労働の「総点」「表出抑制」は,SOCの「把握可能感」が負の要因と選定され,「表層適応」はSOCの「処理可能感」が負の要因と選定された。結論:終末期看護実習で専門学校生は多くの感情労働を行っており,感情労働と共感性は正の関連,SOCとは負の関連が認められた。

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"終末期看護実習で専門学校生は多くの感情労働を行っており,感情労働と共感性は正の関連,SOCとは負の関連が認められた" 大江勤子,専門学校生が終末期看護実習で行った感情労働の実態と関連する要因 https://t.co/DNndSKkJHW

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