著者
加藤 佳子 山川 真由美 長岡 由姫 加藤 滉
出版者
Japan Society of Pain Clinicians
雑誌
日本ペインクリニック学会誌 (ISSN:13404903)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.25-28, 2005-01-25 (Released:2009-12-21)
参考文献数
7
被引用文献数
3

1988年から2004年3月までの16年間に,「WHO方式がん疼痛治療法」に準じて100人以上の非がん性疼痛患者にモルヒネによる疼痛治療を行った. そのうち1年以上モルヒネの内服治療を継続した患者は16人, 原病の進行によって死亡した2人を除いた14人は現在も内服を継続中である. 最長例は骨粗鬆症・圧迫骨折の疼痛を治療中の全身性エリテマトーデス (SLE) 患者で13年である. モルヒネの服用量は, 痛みが強くなって増量しても, 痛みが軽減するとすべての患者で必ず減量できた. また痛みの変動がなければモルヒネ必要量は長期間変化しなかった, 病状の変化に対応して服薬指導を繰り返し,「痛みの自己管理」へ導くことによって, モルヒネによる治療は長期間にわたって確実で安全な除痛法となる.

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慢性疼痛に対する長期モルヒネ治療 https://t.co/jHpPDUZuAK 保険適応が有りながらも、医療者側の理解が進まぬ現実 一例骨折痛が延々続く毎日のような。。。 #モルヒネ #慢性疼痛 #除痛 #保険適応 私はモルヒネを使用しながら、副作用や症状緩和の補助にと #CBDオイルやリキッド を使用しています

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