著者
倉本 敬二
出版者
日本静脈経腸栄養学会
雑誌
静脈経腸栄養 (ISSN:13444980)
巻号頁・発行日
vol.26, no.4, pp.1071-1075, 2011 (Released:2011-08-25)
参考文献数
6

2008年に日本静脈経腸栄養学会において「NST (nutrition support team) における薬剤師の活動指針」が制定された。その第一項目に (1) 静脈・経腸栄養療法における処方支援 1) 処方設計支援、と記してある。つまりNSTにかかわる薬剤師には静脈栄養療法の処方支援が求められているのである。静脈栄養療法に用いられる輸液は医薬品である。医薬品の責任者は薬剤師であるはずである。その期待に応えNSTにおける薬剤師の役割を明確にするためにも是非とも我々薬剤師は“輸液力”を磨かなければならない。末梢輸液では食事や飲水によるバイアスがあるため、絶飲食のTPN (total parenteral nutrition) が最も輸液処方設計への導入としては適していると考えられるので本項ではTPN症例を念頭において“輸液処方設計の基礎知識”について解説したい。

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@kurotatsu_ascle 確かに輸液のあんちょこ本にはNa1~2meq/kgとかとは書いてますがその元文献は載ってませんね。https://t.co/47m6BVZb0M この論文の論調では体重→必要な輸液量→それに応じたNa量って感じですが、それも根拠にはとぼしそうですね。もしくは⊿Naの計算値にはTBWも入ってるのでそこからかもしれません。

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