著者
島田 博匡
出版者
日本緑化工学会
雑誌
日本緑化工学会誌 (ISSN:09167439)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.122-127, 2007 (Released:2008-02-12)
参考文献数
14
被引用文献数
4 5

三重県尾鷲地域のウラジロに覆われた再造林放棄地を森林再生するために,低コストで更新木に対するシカ食害を防止する手法の確立が求められている。再造林放棄地内でウラジロを坪刈してヒノキ苗木を植栽し,坪刈地内へのシカの侵入と植栽木の成長を2~3年間調査した。シカの坪刈地内への侵入頻度は斜面傾斜が急であるほど低い傾向があり,植栽木の樹高成長は植栽初年度の食害程度や2年目以降の頂枝食害頻度が低いほど大きい傾向が認められた。そのため,急傾斜の斜面部では,この手法によりシカ食害を防ぎつつ植栽木を育成できると考えられた。

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参考文献だ… 「ウラジロに覆われた再造林放棄地内の坪刈地に植栽したヒノキに対するシカ食害」島田博匡,2007 三重県科学技術振興センター林業研究部 https://t.co/WzNxiiYch1

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