著者
角田 晋也
出版者
日本マクロエンジニアリング学会
雑誌
MACRO REVIEW (ISSN:09150560)
巻号頁・発行日
vol.22, no.1, pp.19-24, 2009 (Released:2010-01-28)
参考文献数
6

総コストを最小化•備蓄率を最大化するような食糧自給率は、国内外のコスト差次第で異なってくる。国内外のコスト差の原因は、本来は経済地理学的な問題であるが、外国為替レート(つまり円高•円安)に伴って変動する。日本が食糧を輸入する際の利害関係者にとっては、国内外の生産コスト差が大きい方が好ましく、そのためには円高傾向が望ましい。「日本が投資立国になる」または「日本でしか生産が不可能な、国際競争力のある輸出」を実現できない場合は、日本が食糧を輸入する際の利害関係者にとって好ましくない円安となる可能性がある。

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