著者
森 信介 中田 陽介 Neubig Graham 河原 達也
出版者
一般社団法人 言語処理学会
雑誌
自然言語処理 (ISSN:13407619)
巻号頁・発行日
vol.18, no.4, pp.367-381, 2011 (Released:2011-12-28)
参考文献数
15
被引用文献数
3 6

本論文では,形態素解析の問題を単語分割と品詞推定に分解し,それぞれの処理で点予測を用いる手法を提案する.点予測とは,分類器の素性として,周囲の単語境界や品詞等の推定値を利用せずに,周囲の文字列の情報のみを利用する方法である.点予測を用いることで,柔軟に言語資源を利用することができる.特に分野適応において,低い人的コストで,高い分野適応性を実現できる.提案手法の評価として,言語資源が豊富な一般分野において,既存手法である条件付き確率場と形態素 n-gram モデルとの解析精度の比較を行い,同程度の精度を得た.さらに,提案手法の分野適応性を評価するための評価実験を行い,高い分野適応性を示す結果を得た.

言及状況

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点予測を誤解してらっしゃる。点予測(出力ラベル間の依存を見ないモデル)を採用する狙いは言語資源の有効利用であって、高速化ではない。速度は実装・使用する特徴量に依存する。https://t.co/chJ8Gli9TX https://t.co/xAvUHgMOI7
単語分割における点予測の精度について質問がありました。森先生らによる以下の論文を参照してください↓ https://t.co/f0yBHEXKKU
@y0shoku 河原研だ。音声の大ボス。 https://t.co/YTuUE0wFgL

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