著者
西垣 通
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.60, no.12, pp.887-890, 2018-03-01 (Released:2018-03-01)
参考文献数
2

インターネットという情報の巨大な伝送装置を得,おびただしい量の情報に囲まれることになった現代。実体をもつものの価値や実在するもの同士の交流のありようにも,これまで世界が経験したことのない変化が訪れている。本連載では哲学,デジタル・デバイド,サイバーフィジカルなどの諸観点からこのテーマをとらえることを試みたい。「情報」の本質を再定義し,情報を送ることや受けることの意味,情報を伝える「言葉」の役割や受け手としてのリテラシーについて再考する。連載の最終回は,「情報学的転回」を取り上げる。20世紀に社会的価値観の変容をもたらした「言語学的転回」を踏まえ,情報学的転回は情報という概念を中心にして知の枠組みそのものを変える。AIブームに沸くいま,改めて真の情報教育の必要性を説く。

言及状況

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連載 「情報」とはなにか 第10回 ■情報×文理融合:情報学的転回のかなたへ https://t.co/9INDB4Map5
「情報管理」2018年3月号 連載:「情報」とはなにか第10回 ■情報☓文理融合 情報学的転回のかなたへ 連載最終回は西垣通氏。「情報学的転回」は20世紀初頭の「言語学的転回」を踏まえた新たな変化を指す。いま本格的な情報教育が必要と説く https://t.co/9eiURifeRZ https://t.co/HWVpCR7cdJ

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