著者
舞田 大輔 西野 星陽
出版者
一般社団法人 日本作業療法士協会
雑誌
作業療法 (ISSN:02894920)
巻号頁・発行日
vol.42, no.4, pp.501-508, 2023-08-15 (Released:2023-08-15)
参考文献数
20

ギランバレー症候群(以下,GBS)を発症した70代男性を担当した.入院時の事例は,GBSの機能障害により日常生活は全介助を必要とし,不安や鬱など精神症状も認められた.そこで,本人にとって「意味のある作業」を話し合い,多職種で統一した支援を行ったところ,作業遂行能力や満足度の指標は臨床上意味のある最小変化量を超える結果が得られ,心理・健康状態の改善も図ることができた.また,患者が医療者の共感を評価する指標も,先行研究以上の結果を得ることができた.これらの結果より,「意味のある作業」に基づく実践は,予後不良所見を認めたGBS患者の心理・健康状態や多職種連携促進の一助となる可能性が考えられた.

言及状況

外部データベース (DOI)

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『作業療法』2023 年 42 巻 4 号 p. 501-508 [実践報告]ギランバレー症候群発症後に予後不良所見を認めた事例の心理・健康状態に「作業に基づく実践」が及ぼす影響 ─意味のある作業,心理・健康状態,身体機能に着目して─ https://t.co/9VciiiMFw9

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