著者
森本 ゆり 宮本 浩徳 古瀬 充宏
出版者
日本ペット栄養学会
雑誌
ペット栄養学会誌 (ISSN:13443763)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.91-97, 2006-10-10 (Released:2012-09-24)
参考文献数
4

ドワーフハムスターであるジャンガリアンハムスターとロボロフスキーハムスターにおいて,食の嗜好性に違いがあるか否かについて調査した。まず,飼料の色に対する嗜好性を調べたところ,ジャンガリアンハムスターは緑色の飼料を好んで摂食した。次に,実験動物用ペレット,ニポシ,ヒマワリの種およびカボチャの4種類に対する選択摂取テストを行った。その結果,カボチャを摂取する割合が最も高かった。また,ほとんど摂食しなかったニポシに対して,嗜好性が高かったカボチャの風味に対する反応テストも行った。結果として,嗜好性が低い食物であっても,好んで摂食するものの風味付けにより摂食量が増加することが示唆された。さらに,水分を多く含むキュウリとキャベツならびに水分の少ないヒマワリの種とクルミの4種類に対する選択摂取テストを行った。どちらのハムスターも水分含量が多い食物を多くの割合で摂食し,その割合はジャンガリアンハムスターがロボロフスキーハムスターに対して高かった。しかし,水分含量ばかりでなく食物自体に対する嗜好性も選択に関与しているかもしれない。

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (7 users, 9 posts, 56 favorites)

ジャンガリアンは赤より緑色の食べ物を好む。 ジャンガリアンもロボロフスキーもカボチャの嗜好性はひま種より高いが、煮干しの嗜好性は低い。 色々と惜しいなぁ、もう少し突き詰めた実験して欲しいけど、参考になる部分はある。 https://t.co/kO5eFocJp4
【豆知識】 ジャンハム、ロボロフに人気の餌ランキングその2 ①キャベツ ②キュウリ ③ヒマ種 ④クルミ ただしこの実験は被験

収集済み URL リスト