著者
田中 邦煕 新谷 洋二 山田 清臣
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.2000, no.639, pp.23-37, 2000-01-20 (Released:2010-08-24)
参考文献数
15

本研究は 城郭石垣の築 (平) 石を正面から見たときの形状寸法などを基準に行った分類と変遷についてとりまとめたものである. 多くの石垣を踏査するうちに, 積み石はその形状寸法や加工状態から古代型・掘出し石型および切出し石型の3タイプに大分され, これはさらに8タイプに細分されるのではないかと想定した. そこで, 全国約140箇所の石垣調査データのうち, 積み石の形状寸法に関する4種類の数値パラメータから得られる9種の統計量を8タイプに当てはめたところ, この4パラメータにより8タイプの石垣を定量的に表示できる可能性が示された. したがって現存石垣を4パラメータを用いて数量化して表示することにより, 石垣分類を行いまた, その構築年代を推定する一手法になりうると考えられる.

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@horiguchikenji 使われた石材の加工の難易、財政状況、緊急性などから、必ずしも時代背景を反映したものであるとは限らないため、年代の判定は困難である、という前提があるのではないのですか? 熊本城の二様の石垣が未だに年代が定まらないのはなぜでしょうか。 https://t.co/yoMHxiAWAT
古代-近世の石垣を土木工学の手法でガチ考察した論文が大変興味深い。 こんなん絶対思いつかんわ…! https://t.co/MJLCvPCUP4

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