著者
岩野 聡史 渡部 正 内田 慎哉
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集E2(材料・コンクリート構造) (ISSN:21856567)
巻号頁・発行日
vol.73, no.2, pp.207-219, 2017 (Released:2017-05-20)
参考文献数
12

本研究の目的は,部材厚さの大きいコンクリートの基本周波数を特定できる測定方法と,客観的な判断により基本周波数を特定できる周波数解析方法を,2次元弾性体波動方程式に基づく数値解析および実験により確立することである.鋼球打撃により生じる弾性波を打撃面に設置した4つの加速度計で受信する測定方法と,各加速度計で得られた振動波形の相互相関関数を全て加算し,フーリエ変換からパワースペクトルと位相差を算出する解析方法を提案した.その結果,部材厚さ2500mm程度のコンクリート部材であれば,提案した測定方法および周波数解析方法により基本周波数を特定できることが明らかとなった.したがって,本手法は,厚さの大きいコンクリートの部材厚さを基本周波数から推定する方法として有効である.

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コンクリートを使って多重反射法より固有振動数を求める方法 最終的にレイリー波の影響を回避するためにセンサを4個設置した。https://t.co/U8I8QWaS59

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