著者
高橋 泉
出版者
一般社団法人 日本小児看護学会
雑誌
日本小児看護学会誌 (ISSN:13449923)
巻号頁・発行日
vol.22, no.3, pp.1-8, 2013-11-20 (Released:2017-03-27)
被引用文献数
1

本研究の目的は、家族レジリエンスの概念を分析し、病気や障害を抱える子どもの家族支援におけるこの概念の有用性を検討することである。分析方法は、Rodgersの概念分析アプローチを用い、「Family Resilience」、「家族レジリエンス」をキーワードとして検索し、属性、先行要件、帰結に関する記述について内容を分析した。分析の結果、概念の属性は、「家族の相互理解の促進」、「家族内・家族外の人々との関係性の再組織化」、「家族の対処行動の変化」、「家族内・家族外の資源の活用」「家族の日常の維持」であった。先行要件は、「家族の危機的状況」、「永続的なストレス」であった。帰結は、「家族機能の新しいパターンの確立」、「家族の成長」であった。分析結果から、家族レジリエンスの概念の定義とモデルケースを提示し、病気や障害を抱える子どもの家族支援において有用な概念であることが明らかになった。

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (1 users, 1 posts, 0 favorites)

収集済み URL リスト