著者
宮内 哲
出版者
一般社団法人 日本臨床神経生理学会
雑誌
臨床神経生理学 (ISSN:13457101)
巻号頁・発行日
vol.44, no.2, pp.60-70, 2016-04-01 (Released:2017-04-14)
参考文献数
64

その1において, (1) Bergerが脳波の研究を始める前に, 神経解剖学的研究, 脳血流・脳温の計測, 脳への電気刺激など, さまざまな当時としては最先端の研究を行っていたこと, (2) それらの研究の多くは闇雲に行ったのではなく, 19世紀の自然科学に大きな影響を与えたエネルギー保存の法則に基づいたBergerなりの脳活動と精神活動に関する壮大な構想に基づいて行われた可能性があることを述べた。その2では, Bergerがヒトの脳波を発見する前に行われた動物の脳波に関する研究, Bergerによるヒトの脳波の研究を紹介し, Bergerの研究が当時の神経生理学に受け入れられなかった理由について考察する。

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