著者
目野 貴嗣
出版者
水文・水資源学会
雑誌
水文・水資源学会研究発表会要旨集 水文・水資源学会2012年度研究発表会
巻号頁・発行日
pp.234, 2012 (Released:2012-12-01)

平成23年8月25日から9月5日にかけて発生した台風12号により紀伊半島の熊野川に記録的豪雨がもたらされ、未曾有の洪水が発生した。すべての水位観測所で既往最大水位を上回り、洪水途中での故障により欠測となる水位計も多数出た。観測水位が記録された場合も、従来の水位流量曲線の適用範囲を大きく上回る洪水であったために、今回の洪水流量の把握ができない。そこで降雨流出の観点から河川流量を推定するために、熊野川の相賀地点上流域を対象として分布型流出モデルを構築し、既往洪水をもとにパラメータを同定した後、平成23年台風12 号による熊野川の洪水流量を推定した。

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