著者
本田 知之
出版者
日本神経感染症学会
雑誌
NEUROINFECTION (ISSN:13482718)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.45, 2022 (Released:2022-05-12)
参考文献数
45

【要旨】ボルナウイルスは、近年、致死性脳炎を引き起こす病原体として、ヨーロッパを中心に着目されているが、その認知度は依然低いままである。致死性疾患につながるボルナウイルス感染症の脅威に備えるためには、このウイルスの基本情報を知ることが重要である。本稿では、ボルナウイルスの基本情報とヒトにおけるボルナウイルス感染症の病態を概説する。ボルナウイルスは宿主に持続感染する点が一つの特徴であり、特にその持続感染病態メカニズムについては私たちの研究成果をいくつか紹介したい。さらに、臨床家がボルナウイルス感染症を鑑別診断として考慮すべき症例を具体的に提案することで、この感染症の認知度の向上と対策に貢献できれば幸いである。

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>ヒトにおけるボルナウイルス感染症の実態とその病態 本田 知之 著者情報 キーワード: ボルナウイルス, 致死性脳炎, 精神疾患, 人獣共通感染症, 持続感染 ジャーナル フリー 2022 年 27 巻 1 号 p. 45- DOI https://t.co/Hl0VTx6VTL

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