著者
佐々木 まなみ 田口 雄也 田上 恵太 押切 華映 前嶋 隆弘 中條 庸子 金澤 麻衣子 佐藤 麻美子 布田 美貴子 井上 彰
出版者
日本緩和医療学会
雑誌
Palliative Care Research (ISSN:18805302)
巻号頁・発行日
vol.17, no.3, pp.97-104, 2022 (Released:2022-08-26)
参考文献数
26

【目的】緩和ケアチームで介入する患者の栄養学的問題点を明らかにし,緩和ケアチームにおける管理栄養士介入の効果を調査する.【方法】緩和ケア診療加算・個別栄養食事管理加算を算定した症例を後ろ向きに調査し,①介入時の栄養学的問題点と介入内容,②Verbal Rating Scale(VRS)で評価した介入前後の食に関する苦悩,③エネルギー摂取量を調査した.【結果】患者年齢(中央値)66歳,①介入時の栄養学的問題点は「エネルギー摂取量不足」56例,介入内容は「食事形態変更」53例と最も多く,②食に関する苦悩はVRS(中央値)3から2へ改善し,③エネルギー摂取量は753 kcal±552 kcalから926 kcal±522 kcal/日と有意に増加(p<0.01)した.【考察】緩和ケアチーム管理栄養士の介入は,食事に関する苦悩を軽減させ,エネルギー摂取量を増加させる一つの要素になる可能性が示唆された.

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (9 users, 14 posts, 72 favorites)

/ 間もなく開始します! \ 第14回WEB抄読会 9月27日(火)19:30~20:00 https://t.co/vpH57WWOSR 紹介論文 佐々木 まなみ先生,田上 恵太先生 『緩和ケアチーム管理栄養士による「がん患者の食に関する苦悩」改善効果の後方視的検討』 https://t.co/IyiDdTYNcm   ぜひご参加ください!
https://t.co/bRcXKbTWVl 「緩和ケアはオピオイドだけじゃない、食と運動から元気にするんだ!」を合言葉?に緩和ケアを頑張っています。バイアスになりますが、東北大学病院管理栄養士さんの情熱だからこの結果&論文になった、ということも否めません。 素晴らしい仲間に恵まれて幸せです^^
【学会ホームページ更新情報】オンラインジャーナルに「がん患者の食に関する苦悩改善効果の検証」が公開されました https://t.co/IyiDdUgo3U

収集済み URL リスト