著者
山中 敏正
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.1989, no.73, pp.111-116, 1989-05-15 (Released:2017-07-25)

本研究では,カメラのデザインをおこなう際に参照する基本的な要件を整理し,その体系的な把握のためにグラフ理論を応用し,構造的な分析を行った。1)グラフ理論を現実のデザインの場に持ち込む際に障害となるいくつかの問題点のうち,階層化と構造化の難しさを,「変形骨格行列」と「構造行列」を導入することにより容易にした。その結果,視覚的であり直感的に理解しやすく,デザイナーにとってなじみやすいという構造モデルの特徴の応用性を高める可能性が見いだせた。2)デザインを行う際のチェックリストの構造を最適化して表現することが可能であったばかりでなく,調査解析のプロセスにデザイナー自身が参加することが出来るため,デザイン要件を実感として構造的に意識するために効果的であることが判明した。

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https://t.co/dHSmHE26RL カメラの概念設計段階における各要求のすり合わせについての記事は見つかった  が、それにどう差をつけ価格帯を分けたツリーにするか、みたいな情報は本当にどこにも落ちていない

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