著者
伊藤 孝紀 松岡 弘樹 田中 恵
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.62, no.6, pp.6_51-6_60, 2016-03-31 (Released:2016-05-30)
参考文献数
22

本研究は,名古屋テレビ塔を対象として,展望台の空間特性と活用の可能性を明らかとすることを目的とする。 名古屋テレビ塔における展望台と1Fの関係を把握するために来場者数調査をおこない,名古屋テレビ塔に対する来場者の意識を把握するために意識調査をおこなった。さらに,展望台来場者の滞留の特徴を把握するために滞留調査をおこない,意識調査と滞留調査の双方から空間特性の分析をおこなった。 来場者数調査から,展望台および1F外部のイベント実施の有無により,展望台来場者数に変化がみられないことを把握した。意識調査から,展望台来場者が展望台に求める新たな機能やイベントコンテンツに加え,1Fでの展望台情報の必要性や効果的な発信方法,展望台の空間評価を把握した。滞留調査から,景色に加え,設置物の配置や種類が,展望台来場者の滞留位置や滞留時間に影響を与えることを把握した。 以上より,名古屋テレビ塔における展望台の空間特性を把握し,展望台活用における新たな指針を示した。

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アナログ放送終わって家賃収入が減ったけど、イベント打ってもそんなに客は増えない、という厳しいお話。 #今日の論文 『名古屋テレビ塔における展望台の空間特性と活用の可能性』デザイン学研究 62巻 (2015) 6号 p. 51 https://t.co/UmbLKB5SXP

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