著者
水越 美奈 北口 めぐみ 関口 歩 中村 透
出版者
日本身体障害者補助犬学会
雑誌
日本補助犬科学研究 (ISSN:18818978)
巻号頁・発行日
vol.4, no.1, pp.44-47, 2010 (Released:2011-03-01)
参考文献数
10

過去のいくつかの報告では、犬種だけでなく雌雄間においても行動特性の違いが見られると報告されている。このような行動特性の違いは飼育上で発現する問題行動にも差がもたらされるのではないかと考え、比較的飼育方法が平均化している盲導犬候補の子犬に対して、さらに犬種を1つに固定することにより犬種差による行動の違いを排除したうえで生後1 歳齢までの問題行動を調査したところ、ほとんどの特性に雌雄による違いは見られなかった。今までの調査では対象となる個体の不妊手術の有無は考慮されていなかったが、今回調査したオスでは全てが性成熟前に不妊手術が行われていた。つまり性成熟前の不妊去勢は性的な機能をなくすだけでなく、行動特性の性差を縮めることで、望ましい特性を強調することができることが示唆された。

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (1 users, 1 posts, 3 favorites)

霊長類の匂いによるコミュニケーションについて https://t.co/1yjYfj34MR 動物たちの嗅覚と行動 https://t.co/wTyEsUPFD6 ラブラドール・レトリーバーの生後1年間の問題行動出現における雌雄による違いについて https://t.co/z4sXTDyysL 犬における問題行動 https://t.co/D1by5AmXtN

収集済み URL リスト