著者
小形 真平 松浦 佐江子
出版者
日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータ ソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.27, no.2, pp.2_14-2_32, 2010-04-27 (Released:2010-06-27)

業務システム開発では,顧客と開発者の間の要求の誤解,顧客の暗黙的要求の存在,開発者の要求の誤った仕様化を原因として,要求仕様の品質が低下する問題がある.そこで,顧客が妥当性を確認した要求分析モデルによるシステム開発手法の確立を目的として,業務系Webアプリケーション開発を対象に,UML要求分析モデルからWeb UIプロトタイプを自動生成する手法を提案する.本研究では,業務を構成する業務遂行手順および業務データをそれぞれ,サービスを構成するユーザとシステムのやり取りおよびやり取り中の入出力データとみなす.そして,この振舞いとデータの観点から,アクティビティ図・クラス図・オブジェクト図を用いて要求分析モデルを定義し,要求分析モデルの妥当性を確認するためのHTML形式のUIプロトタイプを生成する.本稿では,複数の適用事例を通して提案手法の有効性について議論する.

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