著者
渥美 紀寿 桑原 寛明
出版者
日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータ ソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.33, no.4, pp.4_50-4_66, 2016-10-25 (Released:2017-01-14)

ソースコードの品質を向上させることを目的とし,様々な静的検査ツールが開発されている.静的検査ツールを利用する際は,繰り返し検査を実行して報告される警告を確認し,必要に応じて対処することが重要である.しかし,静的検査ツールが報告する警告にはfalse-positiveが含まれており,それらはソースコードを改変後も繰り返し警告として報告される.この問題を解決するために,本稿では,ソースコードの静的検査において得られる警告に関して,開発者が修正の必要性の有無を記録し,その情報を管理するツールを提案する.本ツールでは,ソースコードの版管理ツールを利用して,記録された警告の対象コードの変更前後の対応箇所を追跡し,既に記録された修正の必要のない警告を非表示にする.これにより,何度も同じ違反を確認する必要がなくなる.

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MAFP:ソースコードに対する静的検査における警告の管理ツール https://t.co/gn3DcVkpNG 積読消化。(偽陽性などで)無視すると判断した警告を再度出さない等。ソースコードの変更を超えて警告の同一性を判定するために解析対象をgitレポジトリに入れてgit blameでトラッキングするの言語非依存で賢い。

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