著者
宋 剛秀 番原 睦則 田村 直之 鍋島 英知
出版者
日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータ ソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.35, no.4, pp.72-92, 2018-10-25 (Released:2018-12-26)

命題論理式の充足可能性判定(SAT)問題を解くプログラムであるSATソルバーは,2000年以降その性能面において飛躍的に進化した.それに伴い,解きたい問題をSAT符号化によりSAT問題へと変換し,SATソルバーを用いて解くSAT型システムが,プランニング,ソフトウェア・ハードウェア検証,スケジューリング問題など様々な分野で成功を収めるようになった.本稿では,まずSATソルバーの最新動向として,性能面と機能面における進化をその要因の1つであるSATソルバーの国際競技会の視点から説明を行う.次に SAT ソルバーの利用技術の視点から,SAT ソルバーの機能面の進化と符号化技術を組み合わせることで,複雑な問題を解くことが可能になることの説明を行う.そのような例として多目的最適化問題のパレート解をSATソルバーを利用して求める方法を説明する.

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制約充足問題の SAT 符号化 https://t.co/WzxBgp6aIG SAT型制約プログラミングシステムと周辺技術 https://t.co/EXJCKz3rBB SATソルバーの最新動向と利用技術 https://t.co/xRP9bDh9yS

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