著者
又吉 康綱 中村 聡史
出版者
日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータ ソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.39, no.1, pp.1_55-1_71, 2022-01-25 (Released:2022-03-25)

大学で開講される初年次必修プログラミング教育では,TAが必要不可欠である.対面講義でもあった積極性を発揮できず質問できない受講生の問題は,COVID-19の影響により大学の講義がオンラインになったことで,より大きな問題となっているといえる.また,それに加え質問の順番待ちや質問対応などの制御や,TAにとって質問に対応できるだろうかという精神的な負荷も大きな問題となりうる.そこで本研究では,受講生の質問へのハードルを下げつつ,TAの精神的負荷も軽減するため,受講生がTAに直接質問をするのではなく,受講生はシステムに対して質問を行い,またTAは質問を事前に確認し,対応可能な場合に呼び出しして入室を促す手法を提案し,実装した.また,実際のオンライン講義で計1600分運用し,受講生およびTAから高い評価を得ることができた.

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コロナ禍で緊急開発され、プログラミング演習の講義で運用されたaskTAに関する論文の謝辞。 https://t.co/fiNWwZ0F9j https://t.co/gm8JKcbmUW
2020年12月に開催されたWISS2020で発表し、最優秀発表賞(一般)を受賞した内容が委員による推薦論文にも推薦され、査読の末、学会誌「コンピュータ ソフトウェア」に採録されました!! J-STAGE Articles - askTA : 消極性を考慮した オンライン演習講義支援システム https://t.co/y4RmyjCzcF

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