著者
坂田 真史 森 嘉生
出版者
日本ウイルス学会
雑誌
ウイルス (ISSN:00426857)
巻号頁・発行日
vol.64, no.2, pp.137-146, 2014-12-25 (Released:2015-10-06)
参考文献数
92
被引用文献数
2

風疹の原因である風疹ウイルスはトガウイルス科ルビウイルス属に属する唯一のウイルスであり,一本のプラス鎖RNAをゲノムに持つ.自然宿主はヒトに限定され,一般的には乳幼児に好発する.風疹ウイルス感染症の重大な問題は,妊娠初期に罹患した場合,経胎盤感染して児に白内障,難聴や心疾患を伴う先天性風疹症候群(CRS)を発症させることである.本稿では,これまでに明らかにされた風疹ウイルスの侵入から出芽までの生活環を,近縁のアルファウイルス属ウイルスとの比較を交えながら解説する.さらにキャプシドタンパク質の多面的な機能についても解説する.

言及状況

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(風疹ウイルスはRNAウイルスなので)『風疹ワクチンはmRNAワクチン』というポストですが、何か色々と誤解があるようです。 風疹ウイルスの構造タンパク質は基本的にはゲノムRNAから直接ではなく、複製を経てから翻訳されます。これをmRNAと呼ぶのは誤解を招くと思います。 https://t.co/uA4daHL4xe https://t.co/Ws6pQR6ZTu https://t.co/S0yPnf2JZN
@kuma_kichi_1Q63 まあこの2つを読んでいただくと感覚はお分かりになるかと https://t.co/KEiV5oGmYQ https://t.co/GfvR9PoEa9

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