- 著者
-
片山 浩之
- 出版者
- 日本ウイルス学会
- 雑誌
- ウイルス (ISSN:00426857)
- 巻号頁・発行日
- vol.66, no.2, pp.163-170, 2016-12-25 (Released:2017-10-27)
- 参考文献数
- 49
- 被引用文献数
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水環境中のウイルスに関する研究は,PCR法の発達に伴い大いに進展がみられた.現在では,ノロウイルスをはじめ,様々なウイルスが河川,海水,下水処理や浄水処理において測定可能になってきており,河川水中にノロウイルスが1000copy/L程度は存在しうることがわかってきている.一方で,定量性のさらなる向上については課題が残っている.また,水浴における感染リスクについては規制が遅れており,科学的知見に基づく管理体制を構築していく必要がある.