著者
若原 正己
出版者
日本組織培養学会
雑誌
組織培養研究 (ISSN:09123636)
巻号頁・発行日
vol.10, no.2, pp.47-52, 1991-11-20 (Released:2012-11-13)
参考文献数
19

アフリカツメガエル受精卵を第1卵割前に短時間斜めに傾けて放置すると将来の背腹軸が逆転するので、背腹軸の形成には重力依存の機構があることが分かる。このことは受精卵を第1卵割前に軽く遠心する実験でも確かめられる。適当な遠心条件を選べば、遠心卵から大量の双軸胚が得られる。受精卵を正常状態(1g)、過重力(3g)、模擬無重力(μg)下で飼育し、卵割パターン、原ロ陥入の様子、形態形成などを比較した。その結果、重力は第3卵割面の位置に大きな影響を与えることが分かった。3g胚では、第3卵割面は極端に動物極側に生じ、μg胚では赤道付近に生じる。その後の形態形成について特徴点を述べた。また、重力は卵割パターンを変更させることにより始原生殖細胞の発生にも影響を及ぼす。

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重力と発生。 「胚細胞の分化と重力」 「時としてそれぞれの重力環境に特徴的な形態異常が生 じる。1g胚の多くは、頭尾のバランスのとれた正常な幼生へと発生するが、μg胚では頭部の発達が著しい幼 生が、3g胚では逆に頭部の発達の悪い幼生が発生する」 https://t.co/nGYSnyKfCg
そういえば、卵割って重力依存してないんでしたっけ?? https://t.co/eOAewYaeIf #子ども科学電話相談 #夏休み子ども科学電話相談
そういえば、発生生物学の授業でやった記憶がw RT @okamo41 @iina_kobe このあたりとか、、いくつか論文出ています。哺乳類とかもあったはず、、 https://t.co/e57GvedZYK
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