著者
王 健
出版者
専門日本語教育学会
雑誌
専門日本語教育研究 (ISSN:13451995)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.27-34, 2018-12-31 (Released:2020-09-08)
参考文献数
10

本研究は中国での観光業インターンシップにおける学生の案内文作成に焦点を当て、観光日本語教育における案内文作成教育の改善点を検討することを目的とする。具体的には、学生が実際に作成した案内文と、学生・メンター・教師の三者へのインタビュー調査を行った。その結果、学生は案内文の内容と語彙に関する課題を抱えていたため、情報の追加、言い換えと削除の方法を用いて独自に対応していた。メンターは、案内文の丸暗記を禁止し、観光客の視点に立った案内文作成、内省の促進などで支援していた。教師は、教科書の案内文の暗記が重要でそれ以外の指導は現実的に難しいという考えを示した。以上から、観光日本語教育では、案内文作成に対する教育の再考、教育・支援でのメンターと教師の協力、および、インターンシップに関する教師の役割の再検討、の3点が必要であることが分かった。

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なるほど。 ----- 中国での観光業インターンシップにおける学生の観光案内文作成についての課題 https://t.co/aWa18lymwY

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