著者
斉藤 咲弥香 永井 淸亮 黒岩 武信 遠藤 なつ美 田中 知己 加茂前 秀夫
出版者
公益社団法人 日本獣医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.75, no.8, pp.e165-e173, 2022 (Released:2022-08-18)
参考文献数
30

牛の発情・排卵同期化に複数のホルモン剤を用いる方法は経費と労力を要する.プロジェステロン(P4)1.55gを含有するP4単味腟内徐放剤(PRID−E)をホルスタイン種経産乳牛3頭に排卵後2日(D2群:排卵日を0日),別の3頭に排卵後15日(D15群)からそれぞれ20日間処置し,発情・排卵の同期化について検討した.その結果,排卵が両群の全頭において抜去後3~4日に起こった.卵胞発育波数はD2群が2~3波,D15群が3~4波であった.排卵卵胞の優位日数は両群各2頭では7日,残る両群各1頭では13~14日,最大直径は5頭では14.1~17.9mm,残るD2群の1頭では20.5mmであった.発情徴候は全頭において抜去翌日に最も明瞭となった.排卵後2日及び15日からPRID−Eの20日間処置を行うと当該徐放剤抜去後3〜4日に排卵を同期化できることが明らかになった.

言及状況

外部データベース (DOI)

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ホルスタイン種経産牛におけるプロジェステロン単味腟内徐放剤 20 日間処置による卵巣,血中P4とE2濃度及び発情徴候の変化並びに排卵同期化 P4製剤の長期間留置は卵の老化につながる!と思っていたのだが、必ずしもそうではないのかも、、、 https://t.co/oYPZeKUAIO

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