著者
笠原 博幸
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.55, no.7, pp.477-482, 2017-06-20 (Released:2018-06-20)
参考文献数
22

オーキシンは植物の形態形成や環境応答を制御する非常に重要な植物ホルモンである.近年,代表的なオーキシンであるインドール-3-酢酸の主要な生合成経路がシロイヌナズナにおいて解明され,さらに蘚苔類を含む広範な陸上植物にもこの経路が保存されていることが明らかになった.これまでオーキシンは茎頂周辺の若い組織で作られて葉や根に移動すると考えられてきたが,実際には葉や根などのさまざまな器官・組織でも合成されていることがわかってきた.本稿では,オーキシンの濃度調節機構に関する最近の研究動向について解説する.

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問題集の解答解説を読んで気になったことがあって,オーキシンの生合成についてググったら,知識のアップデートが全然できてなかったことを思い知らされました。ぐぬぬ。面白い 植物におけるオーキシンの生合成とその調節機構 https://t.co/kJKtNzcb9o

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