著者
湯澤 賢
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.55, no.9, pp.611-616, 2017-08-20 (Released:2018-08-20)
参考文献数
24

タイプIモジュラーポリケチド合成酵素(モジュラーPKS)は,極めて多様な構造の化合物を合成するという特性から,優れた“天然の化学工場”と言える.モジュラーPKSはアシルCoAを基質として利用するポリメラーゼであり,さまざまなアシルCoAを順次縮合することにより,一般にポリケチドと総称されるさまざまな化合物を合成する.最近,基質となるアシルCoAの種類がタンパク質合成におけるアミノ酸のそれに匹敵することが明らかになった.これら多様なアシルCoAを自在に縮合することができれば,合成しうる化合物の種類は天文学的な数になる.本稿では,その鍵となるモジュラーPKSの基質特異性のリプログラミングに関する最新の研究成果を概説する.

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ポリケチドをモノマー?の配列でデータベース化する意味: モジュラー PKSの基質特異性のリプログラミングにより「爆発的な多様性を生み出すことが可能」 「 https://t.co/VZsjm04Tie 新薬発見の近道」かどうかは 知りませんが。

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