著者
田口 勇
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.40, no.1, pp.10-13, 1992-01-20 (Released:2017-07-13)

鉄, 銅などの金属は古くから人類の生活に密着し, 文明形成に大きな役割を果たしてきた。しかし, 土器などの歴史に比較して, 金属の歴史には謎の部分が多かった。これらの金属には錆びるという欠点があること, 金属資料の自然科学的解析は非破壊で実施しなければならないのに, 非破壊解析法は未発達であることなどがおもな原因であった。しかし, 最近, 自然科学的解析法が長足の進歩を遂げ, その適用により金属の歴史の謎がようやく解けはじめた。これまで明らかになった鉄と銅の歴史そのものと, 明らかにした解析法の概要を述べる。

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (3 users, 3 posts, 3 favorites)

…人類がいつ金属に出会ったのかは定かではないって
鉄と青銅は半島由来だけでなく大陸由来です。 鉄とほぼ同時期に日本に渡来した銅を分析すると、6世紀頃までの青銅器の製品は、中国華北産、中国華南産、朝鮮半島産である事がわかっています。 https://t.co/CSfJBQhpxs https://t.co/AyI2D5AHLF
@gurinhiguma 日本産出の銅鉱が活用され始めた時期 https://t.co/MJvbRGN1A5 P12~13が参考になるでしょう。(但し92年の資料)

収集済み URL リスト