著者
柳川 弘志
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.42, no.1, pp.35-40, 1994-01-20 (Released:2017-07-11)

これまで生命の始まりを考えるとき, ニワトリ(=機能)が先か, タマゴ(=情報)が先かのパラドックスに悩まされてきた。言い換えれば, RNAが先か, タンパク質が先かという問題である。最近の分子生物学の進展により, RNAは多彩な機能をもっていることがわかってきた。RNAの触媒作用もその一つである。RNAがDNAの助けを必要とせず, タンパク質の助けも借りずに生命現象を営めることがわかってきて, 最初の生命はRNAから始まった可能性が高くなってきた。

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