著者
西出 宏之
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.48, no.2, pp.116-119, 2000-02-20 (Released:2017-07-11)
参考文献数
4

空気から酸素分子を選択的に取り込み運搬するヘモグロビンは, 中心に鉄をもつ分子「ヘム」を含むタンパク質である。ヘモグロビン中のヘムの構造と, 酸素の結合平衡反応をもとに設計された全合成ヘムは, タンパク質なしでも酸素運搬できるので, 酸素運搬輸液(いわゆる人工血液)としての試験が進んでいる。全合成ヘムを組み込んだフィルムによる(酸素/窒素)分離など, ヘモグロビンを超える全合成ヘムの機能も紹介する。

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研究段階の「人工血液」 一つの手法として、酸素を高い濃度まで溶解できる界面活性剤の乳化液で「白い血液」とも呼称される。 https://t.co/t3IVqxYzKt 盆先生、よく調べられているなぁ……。 https://t.co/b240zRzmB7

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