著者
水野 忠雄
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.59, no.2, pp.68-73, 2011-02-20 (Released:2017-06-30)
参考文献数
5

オゾンと聞けば,まず「オゾン層」を思い浮かべる方は多いだろう。オゾン層については,その人為的な破壊が問題となっているが,なぜ問題となるのか?それは,オゾンが生態に影響を与える紫外線を吸収する性質を持っているからである。この性質は,オゾンの濃度測定にも利用される。また,オゾン層が生成する理由は,紫外線により酸素からオゾンが生成するからである。この事実は,オゾンの製造に利用される。ただし,現在では高濃度・大容量のオゾンを発生させるためには放電や水の電気分解を利用している。本ヘッドラインでは,このようにして発生させたオゾンが非常に身近もしくは幅広い分野で用いられていることが紹介されている。ここでは,オゾンの強い酸化力が利用されている。本稿では,まずオゾンに関する基礎知識として,物理化学的特性,反応などについて紹介する。そしてオゾンを利用するための,オゾンの発生方法,濃度測定方法を紹介する。最後に,オゾンを用いた素晴らしい技術は,適切な使用によるものであるとの観点から,オゾンの動物や人体への影響・安全基準をまとめ,安全な利用を促した。

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@dera_you6453 オゾン層ができるのは紫外線により酸素からオゾンが生成されるためとのことです。人工的に大量、高濃度オゾンを作る時には放電を利用するようです。φ(・ω・`)メモメモ https://t.co/xQOLOL1oZQ

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