- 著者
-
船山 信次
- 出版者
- 公益社団法人 日本化学会
- 雑誌
- 化学と教育 (ISSN:03862151)
- 巻号頁・発行日
- vol.65, no.5, pp.220-223, 2017-05-20 (Released:2017-11-01)
- 参考文献数
- 11
毒と薬の区別はない。ただ,ある生物活性物質を使った結果がうるわしい場合,私たちはそのものを薬と呼び,うるわしくない場合には毒と称するだけである。一方,私たちが恐れるものに蛇蝎(ヘビとサソリ)や毒草があるが,ヒトはこれらすら薬として生き延びているのであるから,その知恵としたたかさはたいしたものである。