著者
波平 恵美子
出版者
一般社団法人 日本東洋医学会
雑誌
日本東洋医学雑誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.59, no.1, pp.17-23, 2008 (Released:2008-07-23)

現代医学は極めて体系的に発達し普遍性の高い医療体系である。しかし,それは数十万年の間種を絶やすことなく生き抜いた人類が発達させた無数で多様な医療のひとつでしかない。このような立場を採る医療人類学は,様々な伝統的医療が具体的にどのように人々に採用され支持されているかを研究し,世界を席捲しつつある現代医療を相対化する。

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波平恵美子論文。医療人類学が発展した米国の1970年代は、公的医療費が削減されて医療が高額化する状況で、かつ消費者運動と合流して「医療とは何か」を今までと違った角度から問う気運があったとのこと。現代日本での医療人類学の切実さと当事者研究との相性の良さの理由だ。 https://t.co/SuPX3nuNQp

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