著者
谷口 清州
出版者
COSMIC
雑誌
呼吸臨床 (ISSN:24333778)
巻号頁・発行日
vol.2, no.5, pp.e00033, 2018 (Released:2020-10-22)
参考文献数
17

インフルエンザウイルスはヒト世界の感染環のなかでヒトの免疫学的圧力から逃れる方向に連続的に変異し,間断ない感染環と軽症から重症まで広い臨床スペクトルにより,ヒトとの共存においてヒト世界で生存している。一方では動物世界に入ってそこでの感染環で維持されていたインフルエンザウイルスは,再びヒト世界との交差によってヒト世界の感染環に入ると,当初は重症感染が多発することがあっても,再びヒトとの共存の方向に向かっていくものと思われる。

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