著者
水谷 淳 酒井 裕規
出版者
日本交通学会
雑誌
交通学研究 (ISSN:03873137)
巻号頁・発行日
vol.62, pp.173-180, 2019 (Released:2020-04-27)
参考文献数
8
被引用文献数
1

2015年3月の北陸新幹線延伸によって東京-金沢間が80分短縮されて2時間半となり、羽田-小松線・富山線の航空旅客数は両路線とも4割減となった。本稿は、北陸新幹線の金沢延伸の影響について、航空旅客属性と航空運賃の視点から考察した。その結果、属性に関しては、延伸後に観光客のシェアが増大した一方でビジネス客のシェアが減少したこと、運賃に関しては、延伸直後に富山線の運賃が大きく低下したものの、2年後には低下に歯止めがかかっていること、小松線では延伸直後には富山線ほどの大きな運賃低下はなかったものの、2年後もさらに低下が進んでいることが明らかとなった。

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なお、上越新幹線の場合、大宮暫定開業時にはやはり上野・新潟間で所要2時間40分程度でしたが、羽田・新潟線は上野延伸を待たず1983年9月に廃止。以下URLの2ページ目のグラフを見るに、羽田・仙台線に比べて元々の利用者数が少なかったため、早々に音を上げた感じでしょうか。 https://t.co/zdnNeD6dNQ

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