著者
木村 照夫
出版者
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
雑誌
廃棄物資源循環学会誌 (ISSN:18835864)
巻号頁・発行日
vol.21, no.3, pp.140-147, 2010 (Released:2014-10-07)
参考文献数
9
被引用文献数
2 2

循環型社会形成の重要性からリサイクルを義務づける数多くの法律が施行されている中で,繊維製品に関してはいまだ法律が施行されていない。現在,回収された衣類廃棄物の大半は中古衣料,反毛およびウエスとしてリサイクルされているが,衣類に関するリサイクル率は20%程度に留まっている。リサイクル率が低い大きな理由は繊維製品の多様性によるリサイクルの難しさにある。本稿では繊維製品の中でもわれわれに一番身近な衣類を対象に,リサイクルの現状と課題を整理している。さらに,筆者らの衣類廃棄物を用いた木材代替材料ならびに天然繊維複合材料としてのリサイクルの試みを紹介している。また,環境負荷の小さなリサイクルを推進する上でLCA解析が重要であること,ならびにリサイクル推進には技術開発のみでなく国民の意識改革が必要であることを述べ,教育用に作成された漫画本の反響についても言及している。

言及状況

外部データベース (DOI)

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衣類の廃棄については、衣料品のリサイクル法が制定されていないため、分類も正確な数値も把握できていないようです。リサイクルやリユースを試みている団体があるだけですね。ですから、衣料品全体の数は多少集めていても、着物と限定した場合はデータがないのだろうと思います。 こちらPDFですが、衣料品の廃棄と再生についての資料がありました。 https://www.jstage.jst.go.jp/arti ...

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