著者
舘田 一博
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.102, no.11, pp.2908-2914, 2013-11-10 (Released:2014-11-10)
参考文献数
2
被引用文献数
1 1

耐性菌の増加と蔓延が進行する中で,新しい抗菌薬の開発が進まない状況が深刻な問題となっている.米国では“2020年までに10薬剤の開発”をスローガンに,産官学の連携の中で抗菌薬開発促進の動きがみられている.その1例が2011年に施行されたGAIN法であり,この法律により耐性菌感染症に対する新しい治療薬に対して5年間の排他的(独占)販売期間の延長が認められた.日本でも,創薬促進検討委員会が立ち上がり,感染症関連学会,行政(厚生労働省,文部科学省,経済産業省),製薬企業との意見交換がスタートした.これまで世界標準の抗菌薬を多数創出してきた日本企業の知的・人的・物的リソースを生かす抗菌薬開発の環境整備が,今求められている.

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1 1 https://t.co/bOG2VE4da3
抗菌薬の黄金時代というのは1980年代~1990年代だったんだな。新薬を作るのに莫大なお金がかかるようになってしまったので、儲からない薬をどう作るかというのは重大な社会的課題だよね。新薬の開発費が減らせれば良いのだが…。 https://t.co/8Zx4AOmP1O

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