- 著者
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志馬 伸朗
- 出版者
- 一般社団法人 日本内科学会
- 雑誌
- 日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
- 巻号頁・発行日
- vol.107, no.11, pp.2252-2260, 2018-11-10 (Released:2019-11-10)
- 参考文献数
- 35
敗血症は,感染に起因した制御されない炎症反応に関連して急性臓器障害を呈する重症病態を指す定義である.敗血症患者は増加しており,その致死率は30%程度と高いため,早期の認識と介入による予後改善に努める必要性が高い.乳酸値を測定し,血液培養検査を行った後,抗菌薬の投与と30 ml/kgの等張晶質液の急速投与を1時間以内に行う.敗血症の概念を一般市民にまで広く普及させる活動が全世界で行われている.