著者
藤井 輝久
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.98, no.11, pp.2762-2766, 2009 (Released:2012-08-02)
参考文献数
14

HIVの感染経路として,血液,精液・腟分泌液(性行為による感染),母子感染,の3つが挙げられる.感染が成立するために重要な因子の一つは,血液・体液中のウイルス量であり,感染者の血液・精液あるいは母乳中のウイルス量を抗HIV療法などで0にすることができたら,次の感染は成立しない.今後HIV感染症を診る医療者はただ診療するだけではなく,感染経路を正しく理解した上で,目の前の患者に対し二次感染の予防のために積極的に介入する必要がある.

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HIV(エイズ)はキスでもうつらないというフレーズが使われるが、 実は唾液にもHIVは存在する。 唾液に含まれるHIVの濃度は,一般に血液や精液に比べ低いから、感染しないのよね。 確率や濃度、閾値といった概念が大事! マスクはコロナウイルスの濃度を下げる大事なアイテム。 https://t.co/C7iVJw0g8i

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