著者
仙石 学
出版者
日本政治学会
雑誌
年報政治学 (ISSN:05494192)
巻号頁・発行日
vol.72, no.2, pp.2_44-2_56, 2021 (Released:2022-12-15)
参考文献数
15

本論文においては、ポーランドにおける若年層の政党支持に関する傾向を検討した。現在のポーランドでは、若年層の男性は反欧州を主張する自由独立連合を、女性は女性の立場やLGBTの権利を重視する左派を支持する傾向がある。この点については、まずはそれぞれの政党が、法と正義の政権のもとでは自分たちの利益が反映されないと考える若年層をひきつけることにある程度成功したことが作用している。ただそこで政党支持にジェンダーの差が生じた理由としては、反欧州と反ジェンダーが 「EUからの強制への反発」 という点で結びついているという要因が作用している。今後は今の若年層が社会の中心となっていく中で、この対抗関係がどのように変化するかを検討することが、一つの課題となるであろう。

言及状況

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ありがとうございます。他のヴィシェグラードの左派が完全に古典的なところに引き込んでしまったなか、なぜかポーランドだけ「新左派」と組んでだのが現状です。で、そちらに女性が動き他方で排除されたと感じる男性がKonfederacja、という歪んだ状況を、少し前に書きましたhttps://t.co/jGIBiseWN1
そして想定していたことだが、やはりPolska 2050は失速気味か…https://t.co/Vv9J2UNCo3
この話は以下の論文の続きになります。選挙に向けて、またいろいろ確認しないとhttps://t.co/Vv9J2UNCo3

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