著者
横山 顕礼 大楽 尚弘 池谷 伸一 新井谷 睦美 浅野 重之
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.105, no.8, pp.1205-1212, 2008 (Released:2008-08-05)
参考文献数
25
被引用文献数
1

症例は61歳男性.18歳から統合失調症があり多剤向精神薬を長期常用し,呑気症および難治性便秘をともなっていた.著明な腹部膨満をともなう急性腹症にて当院に搬送されたが治療に反応なく死亡した.剖検にて腸管壊死をともなわない胃を含む全腸管の著明な拡張が認められた.向精神薬,下剤の長期常用,呑気症,統合失調症が関連して2次性偽性腸閉塞をきたし,腹部コンパートメント症候群を発症したものと考えられた.

言及状況

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精神薬は便秘になります。いいことありません。看護婦は「下剤も出すから大丈夫!」とかアホなこといいます。
向精神薬多剤処方 統合失調症 便秘 イレウス 抗コリン剤 …コレらのキーワードで検索すると出てくる、腹部膨満をともなう急性腹症。 向精神薬は便秘になりがちだ。 なぜなら、交感神経が優位になる薬だから(頭の方はぼんやりするが)、 当たり前の体の反応だ。 胃腸の動きが正常で無くなるから下剤も一緒に処方される。 しかし、長期間、向精神薬と下剤の常用を続ければ「たかが便秘」 どころでは無く下記の様な ...

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統合失調症患者に発症した腹部コンパートメント症候群の 1 剖検例 日本消化器病学会 https://t.co/I9mjJI55fQ
抗精神病薬や緩下剤の長期投与により、後天性巨大結腸症か生じる(可能性がある)ことを初めて知った。 毎日勉強だな… https://t.co/qKMZrc7tmz

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