著者
馬場 一彦
出版者
公益社団法人 日本油化学会
雑誌
オレオサイエンス (ISSN:13458949)
巻号頁・発行日
vol.10, no.1, pp.15-18, 2010-01-01 (Released:2013-06-01)
参考文献数
9

抗がん剤新薬の開発が困難になっているなか, 既存の抗がん剤にドラッグデリバリー技術を適用して, 有効性を高め, 副作用を低減する開発研究が積極的になされている。すでにLHRHアナログやドキソルビシン塩酸塩リボソーム製剤はがん治療の標準的ガイドラインに採用されている。また, 既存の抗がん剤の利便性を改善した製剤として, アルブミン結合型パクリタキセルナノ粒子製剤も上市されている。本稿では, これらのDDS製剤の物理化学的および臨床面での特徴を紹介する。

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