著者
谷 伊織
出版者
日本パーソナリティ心理学会
雑誌
パーソナリティ研究 (ISSN:13488406)
巻号頁・発行日
vol.17, no.1, pp.18-28, 2008-09-01 (Released:2008-10-24)
参考文献数
28
被引用文献数
9 23

わが国では,社会的望ましさ反応の測定についてCrowne & Marlowe(1960)の社会的望ましさ尺度が邦訳されて使用されているが(北村・鈴木,1986),社会的望ましさ反応を測定する尺度の因子構造は研究者によって異なっている。そこで本研究においてはまだ邦訳されていないPaulhus(1991)のバランス型社会的望ましさ反応尺度を邦訳し,安定した因子構造を持つ新たな社会的望ましさ反応尺度を作成することを目的とした。調査1では探索的因子分析によって自己欺瞞,印象操作の2因子構造が見出された。調査2においては他集団のサンプルを対象に確認的因子分析を行い,交差妥当性が確認された。調査3においては他の概念との関連から構成概念妥当性が示され,調査4においては基準関連妥当性が認められた。以上より,バランス型社会的望ましさ反応尺度日本語版の信頼性と妥当性が確認された。

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【論文】谷(2008) バランス型社会的望ましさ反応尺度日本語版 (BIDR-J) の作成と信頼性・妥当性の検討/Paulhus(1991)を日本語訳し「自己欺瞞」「印象操作」の2因子から構成される尺度を作成した研究。信頼性、妥当性のいずれも十分に認められた。https://t.co/7qmc2I2tu8 https://t.co/uAgUDZ9DGA
バランス型社会的望ましさ反応尺度日本語版 (BIDR-J; 谷, 2008) キーワード:Paulhus 因子:自己欺瞞(12項目),印象操作(12項目) 評定:5件法 https://t.co/jhPHmOS41s

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